書籍化が決まりました!

第11階ネット小説大賞

ご無沙汰しております、ハナです。この度ご報告があって参りました。

なんと「第11回ネット小説大賞」で小説賞を受賞しました!

上記の作品がブシロードワークス様から書籍化されます!

https://twitter.com/kasho_hana/status/1738120040464240755

レーベルは「ブシロードノベル」から刊行となります。

新レーベル立ち上げ作品の一つとして選んでもらったようで、現在鋭意制作中でございます!

小説家になろうで年に一度のお祭り! ネトコンで受賞できるとは夢にも思っておらず、正直とても驚いております。

この作品を読んで応援してくださった皆様、コンテストを開催してくださったクラウドゲート様、名誉ある賞を与えてくださったブシロードワークス様にはとても感謝しております。本当にありがとうございます!

実はこの作品、私の中でたぶん投稿しても人気は出ないだろうなと一度諦めて、蓋をした作品でした。

当時は「婚約破棄」+「姉妹格差」+「ざまぁ」ものが人気あるのか~と挑戦して書こうとしたものの、うまく書けなかったんです。

物語の都合でキャラクターの性格を無理やりねじ曲げるのが嫌で、この主人公にはざまぁは無理だと悟った瞬間からすでに全てが破綻してました。

妹をざまぁする作品に二作ほど挑戦したものの、どちらもうまくざまぁが書けなくて結局は和解したくなっちゃって、求められるニーズと自分の書きたいものが折り合わず……

それに加えて一度練習で書いた「ざまぁ」ものの短編で、結構過激な感想をいただいたりして、書くのも発表するのもなんか苦しいな……って思っちゃったんですよね。

スカッとするざまぁものに一定のニーズがあるのはよく分かるのですが、ジャンプを読んで育ってきた人間なんで、『昨日の敵は今日の友!』みたいなストーリーがやっぱり好きで、衝突して敵対しても最後には和解して終わりたいとなってしまう。でもWeb小説だとそういうのはあまり求められてないのが現状です。

発表する場のカラーに合った作品作りをするのってすごく大事で、なろうにはなろうで好まれる話を投稿した方が多くの人の目に届きやすい。

日本最大級の小説投稿サイトって銘打ってあるサイトで、一度くらいは日間総合一位を取ってみたいって夢があったので、この作品では無理だと眠らせ、蓋をしちゃったんです。

だって自分が納得できない状態で書き続けて、読者さんの心に届くかって考えた時に、それは無理だと思いました。

ざまぁを求めて読みにきた読者さんに、ラストは和解して仲良くなりましたってエンディングは、どう考えても合わないですよね。

寿司を食べに来たお客さんに、お好み焼き出すくらい、「ふざけんな!」って座布団投げられる未来しか見えません……

それに時間は有限ですし、私生活との折り合いをつけつつ執筆時間を捻出してる身としては、それなら別の作品を書こうってなるのも致し方ない選択だと思ってました。

ですが思わぬメモ帳アプリのトラブルで、折角これまで書いたデータ消えるかも!?

っていうアクシデントがありまして、消えるよりは折角途中まで書いたんだからと、きりが良いところで短編(ホラーエンド)として供養したんです。

すると思いの他日間ランキングを駆け上がり、初めて日間総合一位という信じられない快挙を起こし、正直目が点になりました。

マリエッタ(妹ちゃん)を救ってあげて! という温かいコメントをいただいたりして、ざまぁじゃなくてもいいんだって勇気をもらって、じゃあ自分の書きたいことを詰め込もうって続きを書いたら、ネトコンで受賞という快挙を遂げて、まさかの二度目の奇跡まで……!

編集様にどうしてこの作品を選んでくださったのかお聞きしたら、ヴィオラのキャラクター性をとても気に入ってもらっていて、この主人公が繰り広げる物語の続きが見たいと仰っていただけて、とても嬉しかったです。

二度も奇跡を見せてくれた作品は、この作品が初めてでした。

もしこの記事を読んでくださっている方の中に小説を書いている方がいらっしゃるのであれば、老婆心ながら一言……作品の可能性に自分から蓋をしないで! と伝えたいです。

楽しく書いた自信作が全然読まれないこともあります(処女作の40万字越えの現代学園ものや、約20万字で完結させた吸血鬼ものはほとんど読まれません!)し、こうしてまさかの奇跡を起こしてくれることだってあります。

両方を味わった身としては、自分から可能性に蓋をするのがやっぱり一番もったいない行為だなって思ったんです。

発表しなければ、こんな機会が訪れることはありませんでした。

もし全然読まれなかったとしても、ニーズに合ってなかったんだなってデータは残りますし、読者さんがどこで離脱したのかをみれば、その話の展開がうけなかったんだなーって分析にも使えます。

何かしら戦果は得られるんです!

それが失敗の経験になるか、商業化への切符になるかは、投稿してみないと正直分かりませんが、眠らせておくよりは百倍価値はあります!

それにこの受賞した作品、実は10万字で更新とまっておりまして、それでもこうして光栄な機会を得られたのは、そうやって諦めずに書いた作品が1つの指標となって、長編も書ける作家だと、編集様方の判断材料に使われた可能性だって0じゃないと思うんです。

紡いだ文字の分だけ、きっと誰か見てくれてるはずだと信じて、一つ一つ、自分の作った作品にじっくり向き合うことって大事だなって改めて気付かされました。

そして折角書いたんだったら、どうか発表する勇気を持ち、作品の可能性を少しでも伸ばしてあげて欲しいと思います。

私自身、まだまだ勉強しなければいけないことが正直山積みです。

皆様に楽しんでもらえる物語を作れるよう、これからも精進してまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします!

 

ここからは少しだけ作品のことを!

そもそも何で更新止まってるの? っていうのには、2つの理由がございます。

1つ目は、大きな事件が解決しちょうどよい区切りであったところで、一度色々整理したいと思ったんです。

フレグランス専門店関連のお話や、相棒のリーフに纏わる精霊関連のお話、そしてマリエッタの続きなど

まだまだ書きたいことがあったんですが、続きを書くにあたって、もう少しきちんと世界観や設定を作り込み、キャラを深掘りしておきたかったことが大きく影響しています。

自転車操業でその日の更新分を書いていたので、その辺を練る時間があまり取れなかったんです。

その作業をすぐに出来ればよかったのですが、2つ目の理由として、水面下で行っている商業案件の執筆作業で思うように時間が取れなかったことが大きいです。

理想は月間ランキングに残っているうちに、もっと更新したくはあったのですが、物理的な時間が取れずやむを得ずあんな形に……

今ある宿題を片付けたらもう少し作り込んで続きを書こうと思っている間に、受賞するというミラクルが起こりまして、人生何が起こるか分からないですね、本当に……

とりあえず受賞がわかった後、本屋に走ってアロマテラピーの本を買い漁りました!

続きはもう少し調香の話が出てくるのに、知識が、知識が足りない! と慌てて資料集めに行きました。

書籍版ではしっかりとキャラ設定を詰めて、エピソードを色々改稿しつつ制作しておりますので、是非楽しみにしていただけたら幸いです!

この記事のトップ画像は、第11回ネット小説大賞ページよりスクリーンショットをお借りしています。

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